最初に在宅ワークに興味を持ったのは、実は10年も前なんです。
社会人になって数年のまだ20代の頃、甲状腺疾患に罹りました。
とにかく寝ても寝ても眠く、わりと外出時の身なりには気を使うほうだった私が、とにかく朝ギリギリまで寝たいが為にすっぴんで出勤するようになりました。
ちょうど仕事も忙しい時期だったので、最初は疲れているのだろうと思っていましたが、電車通勤中に急に体力がゼロになる感覚に陥り職場へたどり着けなかったり、仕事中の居眠りが続くように。
どちらかというと真面目な性格なので、仕事に影響が出ていることや周りにどう思われているかも気になり始め、鬱かな？と思うほど精神的にも荒れました。
ネットで症状を調べると、どうやら内分泌系の科で血液検査をしてもらうのがよさそうだということで、受信したところバセドウ病が発覚しました。
心身共に限界で休職することになり、薬を服用しながら治療を開始しました。
痒みや湿疹などの副作用はありましたが、日常生活にはほとんど影響なく療養することができました。
おかげで数ヶ月すると症状も落ち着きましたが、このまま仕事に復帰すればまた同じことの繰り返しだなと思ったのが、在宅ワークに興味を持つきっかけでした。
もともと新卒で就活した時に軸となっていたのは、ノルマがない職種、座り仕事、友人や家族と休みが合う(土日祝休み)、など。
今になって文章にしてみると、バリバリ働くというより、ワークライフバランスに重きを置いた価値観だということが分かります。
また、バセドウ病になり通勤による心身への負担が大きいことにも気が付きました。
退職後はそのことを踏まえて、バセドウ病を再発させない仕事をと思い始めたのが、『自宅でハンドメイドアクセサリーを作って売ること』でした。
子どもの頃にビーズで指輪やネックレスを作ったりもしていたので、好きなことを仕事にできて最高だなと思っていました。
これからはハンドメイド作家としてやっていくぞ！とわくわくのスタート。
いくつか商品を作り、ネットショップも立ち上げて、お店のインスタグラムも始めました。
しかし思い描くようには売れません。
インスタグラムに商品を投稿すると、いいねやコメントはいただくものの、購入に繋がらない。
結果的に3ヶ月くらい続けたところで1つ売れ、購入者の方からもありがたいコメントをいただきとても嬉しかったのですが、継続には至りませんでした。
①デザインを生み出す力がないと気がついたこと
②売値−材料費−送料で、ほとんど利益が出ないこと
③お客様相手のお仕事なので、深夜や土日であろうと連絡があったりと案外自由度は低い
というのが主な理由なのですが、やってみて『向いていない』と分かったのは収穫でした。
しばらくはバセドウ病を再発させないことが第一だったので、ハンドメイド作家を断念後は近場でのパート勤務へと舵を切り、その後妊娠・出産へと続いていきます。
そこから7年の専業主婦生活。
今思えば、私はずっとおうちで仕事することを夢見ていたんですね。
意外にも、失敗して10年放置していた当時の活動が現在に繋がっていて…
そのお話はまた今度書こうと思います。
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